水耕栽培でスポンジのカビを抑える5つの方法!発生した時の対応方法も紹介
水耕栽培は、室内で栽培しても虫が発生しにくく、土壌作りも不要で手軽に楽しめる趣味です。
しかし、常に水がはってあり、注意をしないとカビが発生してしまいます。
今回の記事では、水耕栽培でスポンジのカビを防ぐ5つの方法や、カビが発生してしまったときの対処法を紹介します。
この記事は、水耕栽培用スポンジを製造する富士ゴム産業が執筆しています。
水耕栽培でスポンジのカビを防ぐ5つの方法
スポンジのカビは、黒いスポンジを使い、衛生的に保つことで繁殖を防げます。
ここでは、水耕栽培でスポンジのカビを防ぐ方法を紹介します。
スポンジに直接水をかけない
スポンジが含んでいる水分量が多すぎると、必要以上に水分を含み、カビが繁殖しやすい環境になります。
スポンジの水分量は、表面が湿る程度が適しています。
スポンジに水を直接かけるのではなく、受け皿の容器に水を注いで水分量を調節してください。
スポンジを衛生的に保つ
水耕栽培に使用するスポンジや容器は、育てているうちにホコリやチリなどが付着して、少しずつ汚れていきます。
スポンジや容器の汚れは、カビが繁殖する温床になるため、定期的に清掃が必要です。
目に見える汚れがなくても、週に1回は清掃をして綺麗な状態に保ちましょう。
こまめな換気をおこなう
カビはジメジメした湿度の高い環境を好みます。
室内で水耕栽培をする場合、窓を閉め切っていると湿気がたまり、部屋の湿度が上がります。
湿度が高くなりやすい梅雨の時期は、こまめな換気や除湿器を使用して、湿度を下げてください。
水耕栽培用のランプで光を当てる
日光には殺菌効果があり、カビは日の当たる明るい場所を嫌います。
そのため、なるべく日に当たる場所に植物を置いておけば、カビの繁殖を抑えられます。
しかし、日中は仕事で水耕栽培のお手入れをできない場合は、満足に日に当てられません。
そのようなときは、水耕栽培用のランプを設置するのがおすすめです。
水耕栽培用のランプを使えば、天候や昼夜を気にせずに、光に当てられます。
水耕栽培用のランプの光が日光の代わりとなり、スポンジを適切な環境に保ってくれるでしょう。
黒いスポンジを使う
水に日光が当たることにより、藻の光合成が活発になり、水の汚れが加速します。
黒いスポンジを使うと日光を吸収して、植物に当たる光の量が少なくなり、光合成を抑えられます。
植物が成長するのに光は欠かせませんが、直射日光でなくても問題ありません。
風通しの良い日陰で育てるのがベストです。
黒いスポンジは、以下のページで販売しています。
また、水耕栽培初心者の方に向けて、栽培キットも販売しているので併せてご覧ください。
業者の方はこちらからお問い合わせください。
水耕栽培でスポンジにカビが繁殖しやすい環境とは
カビが繁殖しやすい条件は、「温度」「湿度」「栄養」の3つがあります。
水耕栽培はこの3つの条件がそろっているため、油断をするとスポンジにすぐにカビが発生してしまいます。
カビを抑えるためには、この3つの条件がそろわないように環境を整えましょう。
カビが好む環境をより具体的に説明すると、以下のようになります。
- 温度:20~30℃
- 湿度:70%以上
- 栄養:人の皮脂やホコリなど
人間にとって快適な温度は20~25℃とされていて、カビの繁殖条件と被っています。特に夏場はカビが繁殖しやすい20~30℃になりやすく、温度の調整は難しいでしょう。
家庭で水耕栽培をする場合、温度の調整が難しいため、湿度をより意識する必要があります。
人間にとって快適な湿度は40~60%ほどです。
70%以上にならないようにエアコンや除湿器を活用すれば、カビが繁殖しやすい湿度を避けられます。雨が降ると70%以上になりやすいため、特に注意して調整してください。
カビは人の皮脂やホコリなどを栄養源にして繁殖します。部屋を清潔に保ち、カビの栄養源を少なくすれば、繁殖を抑えられるでしょう。
水耕栽培でスポンジにカビが発生したときの対応方法
スポンジにカビが発生してしまったら、水洗いやカットなどで対応できます。ここでは、水耕栽培で、スポンジにカビが発生したときの対応方法を紹介します。
スポンジを水洗いする
スポンジにカビが生えているのを見つけたら、まずは水洗いしてみましょう。
発生してから時間が経っていなければ、簡単にカビが落ちるはずです。
カビの発見が遅れた場合は、スポンジの奥まで浸食している可能性があります。
その場合は、水洗いで表面のカビは落ちても、内部のカビが残ってしまいます。
スポンジの水洗いは、あくまで初期の対処法と考えてください。
スポンジをカットする
水洗いでカビを落とせない場合は、ハサミでカビが生えている部分のスポンジをカットしてください。
スポンジをカットしてカビを取り除けば、根や茎などへの繁殖を食い止められます。
目に見えなくても、カットした周りにカビが残っている可能性があります。カット後は水洗いをして、カビを完全に除去しましょう。
スポンジだけでなく水耕栽培の容器も水洗いする
スポンジにカビが生えていると、カビの周辺の容器にもカビが発生している可能性があります。
容器を定期的に水洗いして快適に保つと、藻の発生や水の汚れを防いで、植物にとって快適な環境になります。
ただし、容器を水洗いする頻度が高すぎると、根や茎を痛めてしまいます。
清掃をする際は、傷つけないように植物を丁寧に扱ってください。
まとめ
水耕栽培でスポンジのカビを防ぐには、スポンジに直接水をかけない・衛生的に保つ・こまめな換気をおこなうなどの方法があります。
カビは、温度と湿度・栄養の3つの条件がそろうと繁殖しやすくなります。エアコンや除湿器などを活用して、カビが発生しにくい環境を整えることが大切です。
カビが発生してしまったら、スポンジを水洗いしたりカットしたりして対処できます。カビが繁殖しすぎると、カビを落とせなくなってしまいます。
スポンジのカビを発見したら、なるべく早めに対処して、植物にとって快適な環境を整えてください。
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