水耕栽培のスポンジにアオコが発生!原因と対策を分かりやすく解説
水耕栽培は、土の代わりにスポンジを使って植物を栽培する方法です。
近年、都市部や限られたスペースでの農業に人気が高まっています。
しかし、水耕栽培は水に発生するアオコが、植物の成長を妨げる一因となります。
この記事では、アオコの発生原因や対策について解説します。
この記事は、水耕栽培用スポンジを製造する富士ゴム産業が執筆しています。
水耕栽培スポンジとアオコの関係
アオコとは、水の表面に浮かぶ緑の粉のような植物プランクトンです。
ここでは、水耕栽培とアオコの関係について解説します。
水耕栽培スポンジに発生するアオコとは
アオコは、水耕栽培をする際に水面に浮かぶ緑の膜です。植物プランクトンで構成されていて、藻の一種です。
アオコは水耕栽培だけでなく、ため池や田んぼなど、日本各地に発生します。
アオコには、カビと墨汁が混ざったような不快な臭いがあります。
室内で水耕栽培をすると、部屋中が臭くなってしまう可能性があるため、注意が必要です。
水耕栽培スポンジにアオコが発生する原因
水耕栽培でアオコが発生する原因は、主に以下の2点が挙げられます。
- 水温の上昇
- 液肥
アオコは水温が高くなると活発化して、増殖しやすくなります。
水温が高くなりやすい夏場は、1~2日ほどの短期間で水耕栽培の容器が緑色になることもあります。
また、水耕栽培には液肥が欠かせませんが、液肥の栄養もアオコを発生させる原因です。
水耕栽培にアオコが与える影響
水耕栽培でアオコが発生すると、植物の成長が悪くなります。
ここでは、水耕栽培にアオコが与える影響を解説します。
アオコの影響を知り、適切な環境で水耕栽培をおこなってください。
植物の栄養や酸素の吸収が悪くなる
アオコが植物の根に付着すると、栄養の吸収率が悪くなります。最悪の場合は、植物が枯れてしまうため注意が必要です。
また、栄養だけでなく、酸素の供給量も減少します。
容器を洗浄する際は、植物の根とスポンジも一緒に洗い流しましょう。
容器が汚れているようにみえる
水耕栽培は、インテリアとして育てられるケースも多いです。
透明な容器にアオコが発生すると、汚れているように見えて、せっかくのオシャレなインテリアが台無しになってしまいます。
また、アオコが大量発生すると悪臭を放つため、カーテンやクッションなどに臭いが付着してしまうでしょう。
水耕栽培スポンジにアオコが発生した場合の対策
アオコは、定期的な水の入れ替えや、日の当たり具合を調整すると、ある程度の抑制が可能です。
ここでは、水耕栽培スポンジにアオコが発生した場合の対策を解説します。
水を入れ替える
アオコが発生したら水を入れ替えることで、増殖を抑えられます。
水を入れ替える際には、容器を十分に洗浄して、細かなアオコも取り除きましょう。
また、スポンジも洗い流して、アオコを奥まで入り込ませないことが大切です。
日陰に移動する
アオコが大量に発生した場合、日陰に移動して増殖を防ぎます。
アオコは、栄養と日光により急激に増えるためです。
ただし、植物が成長するのに日光は欠かせないため、暗い場所に設置してはいけません。
室内で日差しが直接当たらない場所に置くのが好ましいでしょう。
アオコ対策アイテムを使用する
大規模な水耕栽培をおこなっていると、アオコが発生するたびに設備を洗浄するのに手間がかかります。
そのような場合は、アオコを抑制するアイテムを使用するのがおすすめです。
例えば、アオコ抑制シートやアオコ除去剤などがあります。
ネットを使い、こまめに表面のアオコを掬い取ることも大切です。
黒い水耕栽培スポンジを使用する
黒い水耕栽培スポンジを利用すれば、アオコの発生が抑制されます。
アオコが増殖する要因となる日光を遮断できるためです。
黒いウレタンは、光の99.96%を遮断するため、効果を実感できるでしょう。
水耕栽培用の黒いウレタンは、以下のページからご購入いただけます。
水耕栽培でアオコが発生したスポンジの洗い方
水耕栽培のスポンジにアオコが発生すると、緑色に変色してしまいます。
また、根も緑色になってしまい、酸素や栄養の吸収率が落ちて、枯れてしまう可能があります。
スポンジと根に付着したアオコは、水で流しながら手で優しく落としてください。
強く擦ると根が傷む可能性があるため、注意してください。
軽く洗ってアオコを落とすと、以下のような状態になります。
水耕栽培用のスポンジは、以下のページからご購入可能です。
業者の方は、以下のお問い合わせフォームからご連絡ください。
まとめ
アオコは、水面に発生する緑色の植物性プランクトンで、藻の一種です。
アオコは高い水温と栄養により増殖するため、水耕栽培の環境はアオコにとって好ましい環境といえます。
植物の根にアオコが発生すると、栄養や酸素の吸収率が悪化して、枯れてしまうケースもあります。
また、インテリアとして水耕栽培をしている場合、汚れて見えてオシャレな印象にはなりません。
アオコを抑えるには、定期的に水を入れ替えて、水温が上がらないように日陰に移動させましょう。
植物にとって快適な環境を保ち、楽しい水耕栽培ライフを送ってください。
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