水耕栽培のメリットとデメリット！失敗しないためのコツとは

お手軽に野菜を育てられると人気の水耕栽培。

暖かくなったら始めてみようと思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、水耕栽培を始める前には、メリットとデメリットを知ることが大切です。

この記事では、水耕栽培におけるメリットとデメリットや、水耕栽培を成功させるポイントを解説します。

水耕栽培とは

水耕栽培とは、土の代わりに水で野菜を育てる栽培方法です。

水耕栽培は、天候や気温などに影響されづらいため、安定して野菜を育てられると人気が高まっています。

野菜工場では大規模な水耕栽培がおこなわれており、飲食店やスーパーなどさまざまな販売先に野菜を卸しています。

家庭向けにも水耕栽培キットが販売されていて、誰でも手軽に水耕栽培を始められます。

水耕栽培のメリット

水耕栽培は、虫がつきにくく、初心者でも栽培しやすい栽培方法です。

ここでは、水耕栽培のメリットを解説します。

虫がつきにくい

水耕栽培では、土を使わないため、コバエやアブラムシなどの虫がつきにくいです。

害虫が発生すると、虫に野菜を食べられたり、病気になってしまう可能性があります。そのため、害虫を発見したら、殺虫剤で処理することが大切です。

害虫の処理には時間がかかるものですが、水耕栽培であれば虫がつきにくいので、手間を減らすことができます。

初心者でも栽培しやすい

水耕栽培は、土づくりの知識がいらないため、初心者でも野菜を育てられます。

土壌栽培の土づくりは、ｐH値や保水性・通気性など多くの管理が必要で、プロの農家でも頭を悩ませるほどです。

水耕栽培であれば、水に液体肥料を混ぜるだけなので、誰でも作業ができます。

省スペースで栽培可能

土壌栽培で野菜を育てるには、ある程度の土地の広さが必要です。しかし、水耕栽培であれば、キッチンやベランダのスペースだけで野菜を育てられます。

水耕栽培をしている人の中には、ペットボトルで栽培をしている人も多いです。

都会で十分な土地が無く、家の中も手狭な人は水耕栽培が向いているでしょう。

水耕栽培のデメリット

水耕栽培では、根菜の栽培は難しく、毎日のお手入れも必要です。

ここでは、水耕栽培のデメリットを解説します。

根菜の栽培は難しい

水耕栽培では、ニンジンやダイコン・ジャガイモなどの根菜類の栽培は難しいです。

多くの水耕栽培の道具は、根菜を育てられるほどのスペースがないためです。

根菜は地中に太い根を張って成長します。しかし、水耕栽培のプランターは深さが数cmのものが主流で、根菜が十分に成長できません。

また、根菜の根が水中に沈んでしまうと、酸素不足となり成長を妨げることも原因の一つです。

水耕栽培は根菜よりも、葉物野菜に適しています。ベビーリーフやホウレンソウなどの葉物野菜を育てましょう。

毎日の手入れが必要

水耕栽培は手軽に野菜を育てられますが、毎日のお手入れが必要です。

部屋の中で育てる場合、光が当たらないと野菜が成長しません。

LEDライトを使用すれば常に光が当たった状態にできますが、LEDライトを使用しないのであれば、毎日陽の当たる場所への移動が必要です。

また、水は時間の経過により傷むので、数日に1回ほどの頻度で交換をしてください。

水耕栽培を成功させるポイント

水耕栽培では、栄養の吸収を意識することと、十分に光を当てることが大切です。

ここでは、水耕栽培を成功させるポイントを解説します。

養分の吸収を意識する

水耕栽培において、野菜は根から水中の栄養を吸収して成長します。そのため、適切な量の液体肥料を水に混ぜて、野菜の成長を促すことが大切です。

ただし、野菜が弱っているときに液体肥料を与えると、成長の妨げになることがあります。野菜の成長具合を考慮して、液体肥料の量を調節してください。

十分に光を当てる

野菜が成長するには、光合成するための光も重要な要素です。

部屋の中だけに置いておくと、日照不足となり、野菜が成長しません。昼間は陽の当たるベランダに出すなど、日照量を増やしてください。

また、完全に室内で栽培したいのであれば、LEDライトを使う方法があります。LEDライトを使えば24時間体制で光を当てられるので、野菜の成長が早くなるでしょう。

適切なタイミングで収穫する

野菜を収穫するタイミングは、野菜の品質を大きく左右します。

収穫が早すぎるとサイズが小さくなり、収穫が遅いと硬くなったり、味が落ちたりしてしまいます。

収穫のタイミングは野菜ごとに異なるので、事前に下調べをして、適切な時期に収穫をしてください。

まとめ

水耕栽培とは、土を使わずに水で野菜を育てる栽培方法です。

水耕栽培のメリットは、虫がつきにくく、土づくりが不要で初心者でも栽培しやすいことです。都会の住宅では、省スペースで栽培できる点もうれしいポイントです。

ただし、根菜の栽培は難しく、毎日のお手入れが必要などのデメリットもあります。

水耕栽培を成功させるには、養分の吸収を意識して、十分な光に当ててください。また、適切なタイミングで収穫することも大切です。

水耕栽培スポンジホームセンターでは、初心者向けの水耕栽培キットを販売しています。これから水耕栽培を始められる方は、ぜひチェックしてみてください。